サニーデイ・サービス『心に雲を持った少年』
サニーデイ・サービスはDANCE TO YOU以降本格的に聞くようになった。それまでは青春を題材にした聞きやすい曲を作る方々という印象で、『夜のメロディ』や『空飛ぶサーカス』は好みだったが、それ以外はあまり関心を抱いていなかった。
DANCE TO YOU以降のサニーデイ・サービスの何が変わったかは、上手くは伝えられない。ただ、何となくアナキズムに近いものを感じている。ロックの基本的な思想と言えるのかもしれないが、少なくとも日本では、あまり思想性に触れるバンドは少ないように思う。と書くと、僕の知識量の少なさが露呈するので、そう大層なことは言えないか。
今回紹介する曲は、新しいアルバム『いいね!』の一曲目だ。少し聞き取りづらいところはあったのだが、コメントで説明されていて納得した。「ハイライト、コカコーラを捧げ」の部分だ。この言葉選びに感服する。また、「青」の部分は「あの」とも聞こえるが、続く「春」や「海鳴り」から察するに、「青」とした方が適当だろう。サニーデイ・サービスは、いつかライヴに行きたいと思う数少ないバンドの一つだ。
雲から ハートマーク、叫びの 彼方へ。
人生の 雨季で、ハイライト、コカ・コーラを捧げ。
僕は死んでいるように、感じているんだよ。
遅くまで、ほっつき歩いて。
透明な虹、いくつか捕まえた。
青。
ずっと、目を 閉じ 目覚めを 待ってる。
春には、花びら 舞い散る 中に一人立つ。
僕は死んでいるように、恋しているんだよ。
遠くまで、出かけていて、海鳴りを いくつか覚えた。
遅くまで、ほっつき歩いて。
透明な虹、いくつか捕まえた。
ずっと消えない太陽がある。
ずっと消えない太陽がある。
ずっと消えない太陽がある。
ずっと消えない太陽がある。
ずっと消えない太陽がある。